後期研修

教育システム・臨床研究の概要

1. 後期研修について

専門である小児外科はもちろんのこと、小児診療・一般成人外科診療に必要な研修をプログラムに盛り込み、小児診療における基礎・診察・治療手技、成人外科診療も含めた外科的診断法・治療技術を効率よく学ぶことができ、小児・外科両分野おけるスペシャリストを育成します。

初期研修についてはこちら

学内研修

鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、停留精巣など幼小児に日常みられる疾患の他、久留米大学高度救命救急センターに搬送された小児救急疾患(交通外傷・熱傷など)の救急医療を行います。また、久留米大学周産期母子センターの外科部門として周産期医療(先天性食道閉鎖症・横隔膜ヘルニア・壊死性腸炎など)を行います。
依然難治性疾患である胆道閉鎖症に対しては、新たな治療法も加えながら積極的な治療を行っています。

院外研修

現在、聖マリア病院、熊本赤十字病院、新潟市民病院、荘内病院、大牟田記念病院にて小児外科研修・一般成人外科研修を行っています。

研修終了後の進路

外科専門医取得後は、個人の希望により進路を決定します。博士号取得のための研究、外科・小児外科臨床スタッフとしての病院勤務、臨床研究など、様々な方面で活躍しています。
また、希望があれば海外留学も可能です。研修先としてカルガリー大学、ロンドン大学などがあります。

取得可能な資格

日本外科学会外科専門医・指導医、日本小児外科学会専門医・指導医の取得が可能です。(日本外科学会専門医制度修練施設・日本小児外科学会認定医施設)

日本外科学会外科専門医
修練期間通算5年以上(卒後初期臨床研修期間を含む)、手術経験350例以上(うち120例は術者)、筆記試験、面接、学会発表などの業績

日本小児外科学会専門医
日本外科学会外科専門医を有し、研修期間7年以上(うち外科臨床研修5年以上)、研修指数400以上、筆記試験、学会発表などの業績

当科では、個人の研修プログラムにあわせて効率よく外科修練が行えることを主眼として、研修先を含めた調整を行っています。後期研修期間内での必要症例経験数習得完了・積極的な学会への参加・必要修練期間終了時での外科専門医取得を目指しています。
小児外科専門医についても同様に、外科専門医取得後最短での資格取得を目指した小児外科研修を行っています。
他にも、胃腸科専門医、漢方専門医、消化器病専門医、内視鏡外科学会技術認定医などの取得が可能です。

研修モデルケース(2007年度後期研修医の場合)

研修モデルケース(2007年度後期研修医の場合)

2. 入局の案内

前期臨床研修が終わる方で、小児外科に興味がある方、小児診療を学びたい方、外科に興味がある方を募集しています。

研修を行う診療科・コース 小児外科は当然のことながら、消化器外科・呼吸器外科・循環器外科の研修を用意。また臨床栄養学・漢方医学も積極的に研修を用意する。
研修開始時期 随時受付
研修期間 個人の希望により研修コース・期間を決定する。
休暇 個人の希望を十分に考慮する。
給与 約100万円/月
現在の研修・留学状況 聖マリア病院、大牟田記念病院、熊本赤十字病院、新潟市民病院、荘内病院、ロンドン大学など
取得資格 日本外科学会専門医・指導医
日本小児外科学会専門医・指導医など

3. 最後に

我々の小児外科では小児の手術ばかりしているわけではありません。大学外では成人の内科、外科、救急が殆どであり、当然一般小児科の救急外来も診ます。このように、当科では専門性を身につけながらも幅広くプライマリーケアができる医師を育てていくことを目標にしています。
私たちと一緒に子供達の命守る人、待っています。

連絡先

久留米大学医学部外科学講座小児外科部門
医局長 古賀 義法
〒830-0011 福岡県久留米市旭町67
TEL 0942-31-7631 / FAX 0942-31-7705
Email:kurume_pedsurg@kurume-u.ac.jp(医局代表)

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