久留米大学医学部外科学講座小児外科部門(久留米大学小児外科)
研究室のご紹介研究室のご紹介
Laboratory Introduction

研究室のご紹介

研究室のご紹介

久留米大学小児外科研究室は、小児特有の先天性疾患、消化管奇形、腫瘍など多岐にわたる疾患に対し、患者中心の医療提供とともに、基礎から臨床まで一貫した研究活動を展開しています。
現在は臨床研究として短腸症候群に対する治療法の開発、上部消化管機能評価、漢方のEBM、直腸肛門機能評価などを主軸とし、基礎研究では敗血症に対する核酸医薬を用いた治療法の開発やGLP-2の分子生物学的解析、終末糖化産物受容体の作用機序の解明などを行っており、国内外の研究機関との連携を通じた学際的アプローチを行ってます。
当研究室は臨床に結び付く研究を心掛け、子どもたちの安全・安心な治療の開発・構築とQOL向上を目的とし、日々研究を継続しています。

基礎研究について

当研究室では、臨床現場で得られた知見をもとに、小児外科疾患の病態解明および新規治療法確立に向けた基礎研究を推進しています。モデル動物を用いたシグナル伝達経路の解析や、遺伝子発現と疾患との関連性を検証し、治療法や予防法の開発を模索しています。これらの取り組みは、臨床への橋渡しを目指す基盤研究として高い評価を受けています。具体的には、以下のようなテーマに取り組んでいます。

  • GLP-2を用いた基礎研究
  • 臍帯血幹細胞&ペプチド強化型新規治療開発による腸管不全患者の静脈栄養完全離脱
  • 核酸医薬(RAGE-アプタマー)を用いた基礎研究
  • 新生児壊死性腸炎の死亡0を目指した核酸医薬RAGEアプタマーによる革新的治療法の開発

臨床研究について

久留米大学小児外科研究室は、実際の臨床現場で得られる豊富な症例データを活用し、臨床研究にも力を入れています。なお臨床研究は研究室ではなく、臨床を行いながら情報の収集・解析を行います。具体的な取り組みは下記の通りです。

  • 重症心身障碍児における下咽頭インピーダンスpH検査における咽頭逆流症評価の試み
  • 【体組成分析の基礎と応用】体組成分析で算出したエネルギー消費量の有用性の検討
  • 【腸内細菌叢からみた経腸栄養療法】小児におけるプレバイオティクス・プロバイオティクスの活用
  • 小児外科専門施設における末梢留置型中心静脈カテーテルに関連する合併症の検討
上記以外にも多数の臨床研究に精力的に取り組んでいます。これらの研究成果は、実際の診療現場での治療方針の改善や、新たな治療法の確立に直結しており、国内外の学会で高い評価を受けています。4)獲得科研費
本研究室は文部科学省、厚生労働省等の各種公的助成金や研究助成を多数獲得しています。これにより、最新の研究機器の導入、共同研究プロジェクトの推進、また若手研究者の育成体制の充実が図られており、基礎から臨床までの一貫した研究体制の構築に大きく貢献しています。

業績(論文)

久留米大学小児外科研究室の研究成果は、国内外の査読付き学術誌に多数掲載されています。具体的な業績は業績のページをご参照ください。久留米大学小児外科研究室は、基礎研究と臨床研究の双方から小児外科医療の発展に寄与すべく、常に最先端の医療技術と研究成果の社会実装に努めています。今後も、国内外の研究機関との連携を強化し、子どもたちの未来を守るための革新的な医療・研究活動を展開していく所存です。