海外留学記-SickKidsでの研究留学を経験して-
- 研究・学術活動
講師 橋詰 直樹
2025年6月より、カナダ・トロントのThe Hospital for Sick Children(SickKids)Division of General and Thoracic Surgeryに所属し、Translational Medicine Programを主宰するProf. Agostino Pierroの研究室でResearch Fellowとして留学する機会をいただきました。
Prof. PierroのTranslational Research Laboratoryは、University of Torontoの大学院生に加え、私のように海外から留学している小児外科医がResearch Fellowとして在籍する、国際色豊かな大規模研究室です。研究対象は、壊死性腸炎、Hirschsprung病、胆道閉鎖症など多岐にわたり、さまざまな小児外科疾患モデルを用いた基礎研究が行われています。その研究手法も、薬剤投与による動物モデルにとどまらず、遺伝子改変マウスやオルガノイドを用いた細胞レベルの解析まで、非常に幅広いものでした。
私は、遠隔虚血コンディショニング(remote ischemic conditioning:RIC)に関する研究に取り組みました。研究室では、20歳近く年下の学生から実験手技や研究の進め方を教わる機会も多く、年齢や立場にとらわれず互いに学び合う環境に大きな刺激を受けました。新しい知識や技術に触れながら、毎日を新鮮な気持ちで過ごすことができました。
研究以外の時間には、可能な限りカナダ国内を巡るとともに、北米各地を訪れました。また、以前から念願であったメキシコを訪問することもできました。休日には、研究室の日本人メンバーとともに格安チケットを利用して、メジャーリーグのトロント・ブルージェイズの試合を観戦しました。現地の熱気を肌で感じながら仲間と過ごした時間は、研究生活のよい息抜きとなり、留学中の楽しい思い出の一つとなりました。異なる文化や価値観に直接触れたこれらの経験は、研究生活と同様に、今回の留学で得られた大きな財産となりました。
一方、カナダでResearch Fellowとして活動するためには、就労ビザの取得が必要です。その取得には日本からの経済的支援が求められるため、研究室からResearch Fellowとして承認されていても、ビザを取得できず、留学を断念せざるを得ない方もいると伺いました。私は、久留米大学の在外研究員として認定していただき、大変恵まれた機会を得ることができました。このような貴重な経験ができましたのも、選考・採択にご尽力いただいた皆様のご支援のおかげです。この場をお借りして、改めて心より感謝申し上げます。
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| SICKKIDSのリサーチセンターと私 | SICKKIDSの外来病棟 | |
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| Prof. Pierro lab member | 休日のトロント・ブルージェイズ観戦。日本人Labメンバーと |



